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  帰り道をさがして。。。

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300円の悟り

昨日、愛車がまた故障した。
十二年間、雨の日も風の日も、夜中だろうが早朝だろうが文句も言わず働き支えてくれた大切な車。
でも最近は坂道や急な減速で心臓が止まることも結構あったのだ。

六月の車検のとき、液漏れ、錆、亀裂等々重体な内臓を見て思わず涙が出た。
こんな体でよく頑張ってくれていたな。

しかし、ばーちゃんもとんと歩けなくなっている
勝手なお願いだがもう少し頑張ってほしい
私にできることは金策しかない。。。。。。


とその時ふと思い出したのがカバンの中にあるサマージャンボ連番10枚、しかも今日が抽選日と封筒にある。




「なんか来たんちゃう!!」





が、結局300円だったので、これは他に手があるのだと悟る。
案の定、安い部品を手配してくれることになったりで夜には目処がつき修理工場へと入院することができた。

期待や拘りに邪魔させなければ、手がないことはない。
そんな300円の悟りも長谷さんのところまで幾度も運んでくれたこの車あってこそなのだ。
少しは元気になって返ってくるかな。
いつもありがとう。





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[ 2011/08/10 12:46 ] 未分類 | トラックバック(-) | CM(0)

今日は長男の誕生日

今日7月16日は長男の誕生日。
二十歳になった。

今日のように暑い二十年前の朝
産院で産声を上げた時、この子の父親は留置所にいた。
第二子が生まれたことで保釈許可が下り、午後からになったが、生まれたばかりの長男に会うことができた。
夕方、二ヶ月ぶりに時間を気にせず話をしたが、急にあたりが暗くなり、激しい雷雨になったことを覚えている。

あれから二十年、早いものだ。
そんな過去の出来事の積み重ねや紆余曲折があって転機を迎え、それ以降知り合った人達がいる。
同じく今日が誕生日のまこちゃんもその一人だけど、私が平穏に暮らしていたのなら、おそらく出会わなかっただろう人だ。
アクシデントが起き、辛く感じることにも、他の意味合いは用意されてある。
実はそちらが本題だったりする。

目の前にはいつもたくさんのドアがある。
「どのドアを選ぶのか、そのドアを開けるのか」
誕生以来続くプロセスで、人生ってそういうことだ。
好んで紆余曲折する必要もない。




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[ 2011/07/16 23:31 ] 未分類 | トラックバック(-) | CM(0)

過去という幻想

昨日見たテレビ番組から。

1960〜1975年、ベトナム戦争。アメリカ兵として出兵した「リッチ」は当時まだ18才だった。連日雨に打たれながら湿度の高いアジアの密林を幾日も幾日も歩いた。もう生き延びる為だけに一歩、一歩と歩いていたのだが、体力も限界にきて仲間から遅れを取ってしまう。とその時、茂みからでてきたベトナム兵に銃を向けられた。殺すか、殺されるか。が、その兵士は撃ってこない。混乱し、殺されたくないリッチは兵士を撃ち、初めて人を殺した。恐る恐る近づいてみるとその胸元に少女と一緒に映った一枚の写真があった。「兵士とその娘だろうか。。。」リッチは終戦後、その写真をアメリカへ持ち帰り、大切にしていた。結婚し子供を持ち幸せな家庭を築いたがいつも写真を見ては「この少女はどうしているんだろう」と罪悪感に苛まれる。何年も苦しみ、ベトナムの新聞に写真を掲載してもらい少女を捜した。何年かが過ぎ、新聞を目にした人が大人になった写真の少女、「ラン」に見せたのだが、ランは「父を殺した人には会いたくない」とリッチへ手紙を出す。リッチは「写真を返したい、お父さんを殺し、すまなかったと言いたい、会いたい」と毎月手紙を出した。三年後、次第にランの気持ちに変化が起こり、33年の時を経て、リッチはランと対面した。50歳になったランは、7才のとき、お守りとして父に渡したその写真を見て泣き、リッチの胸に倒れこむ。リッチもようやく娘に父を返すことができた。その後リッチは癌を患い亡くなったのだが、ベトナムでランが毎日拝む祭壇には、父との写真とリッチの写真が並んで祭られている。



時を越えて並ぶ二枚の写真。
父は、殺した者の手によって返ってきた。
被害者も加害者も消えてもういない。
33年という長い時間をかけてしまったが、過去とは今で変わる幻想だ。
そして「今」という現実も・・・・



あなたは現実の中で現実という夢をみていたのです。

本当の現実という夢を追いかけながら・・・・・。


長谷章宏著「真正 実践日本心道」より




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[ 2011/07/06 11:49 ] 未分類 | トラックバック(-) | CM(0)

母の捜しもの

母は財布を布団の下に隠す。
隠したことを忘れ、「財布がない、ない」とあちこち捜している。
最近は空腹感もあやふやなので、食べ物を買いに財布を持ってスーパーに行くこともなくなった。
大して用もない財布を捜している。
「盗まれた」と幻覚を呼び、更に不安になっている。

「なぁ、お金を何に使うん?」
尋ねて、整理してみる。
ヘルパーさん用には、生活費として別のところに小額を置いているので、それで賄ってもらえる。
年老いた小さな体で、美味しいものもそんなには食べれない、一人で旅行にも行かない、特にしたいこともない。
事実が確認されると、一時的ではあるけれど「そやな」と落ち着く。

母の捜しているものは、「安心感」なのだろう。
布団の下に、誰にも盗られないよう隠しておく。
もう食べ物にも娯楽にも替わることのない母の紙幣。
言わばただの紙が、食べ物よりも強い存在感を残すことに、ちょっと驚いてしまう。
ライフラインって、何なのだろう。

政治も世の情勢も不安定で、絶えず変わっていく。
貨幣価値だって変わらないとは限らない。
要するに外部の変化に左右されない意識の安定に、安心感は存在する。
本当のライフラインは、部外者である誰にも盗られることはない。



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[ 2009/07/14 11:05 ] 介護 | トラックバック(-) | CM(2)

浄化

松本サリン事件から15年が経過したことで、先週、当時犯人だと疑われた河野義行さんのドラマが放映されていた。
ご本人のインタビューと、重度障害者となった妻、澄子さんの介護の模様なども交えたものだった。
「初めの一年は長かった。」
「あとはいかに澄子を回復させるかで、あっという間だった」
河野さんは必死で介護にあたっていたので、本当にそのとおりだったんだろうと思う。
その澄子さんが去年お亡くなりになられたとき、「これでこの事件が終わった」と言葉にされていた。

最愛の妻が予期せぬ事態になり、同じく自分も後遺症で動けない中、更に犯人であるとされたことで三人の子供達をも守らなければならない。
長く苦しい一年が過ぎ、ようやく疑いが晴れたあとは、一心に澄子さんの回復に尽力を注いできた。
実際、争っている暇も、被害者でいる余裕もなかっただろう。
ただ目の前の澄子さんの回復と、日々どうしていくかしかなかっただろう。

河野さんは、各方面からのものをそうしてきたように、刑期を終えた元オウム真理教信者である一人の男性の謝罪も、受け入れる。
後に友人となったその男性にコツを教えながら、晴れた渓流で一緒に釣りをする。
「被害者や加害者、そういったものをはずして、人と人だから」
正確ではないが、そういうかんじのことを話されていた。

松本サリン事件において、河野さんという図らずも矢面に立つこととなった人の存在の意味はとても大きいと思うのだ。
この人の考えとそれに基づいた凛とした行動がなければ、事件は誘導されるまま圧倒的な悪と恐怖に覆われた「象徴」として終わっていたかもしれない。

番組を通じて思うのは「浄化」という言葉だ。
戦い、恨み、憎しみ、仕返し
この事件の成り立ちが、誰もが無関係でないところにある。
一方、一人の男性がそれを吸い、抗わず、その生き方で黙々と消化し、やがて一つの終わりを見る。
結果、男性から出てきたものは、無色無臭。
吸い込んだサリンも、一般的には無色無臭とされている有毒神経ガスだ。



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[ 2009/07/01 08:33 ] 未分類 | トラックバック(-) | CM(0)

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プロフィール

Author:鮫島利香
昭和37年8月生 福岡県出身

父子家庭、借金、離婚、裁判、障害児、介護...色々な事があったけど、それは出来事にまつわる色々な「思い」がそこにあったということ。
「思い」を変えれば景色も変わる。

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